9月定例議会 予算・決算特別委員会質問要旨 (一部抜粋)
仲倉委員 「みんなでつかおう『ふくいの木』促進条例」制定後、県内の公共対象物における県産材の利用状況はどのように変わったか。 農林水産部長 住宅、オフィス、店舗での利用に加え、県立大学の新キャンパスや福祉関連の公共施設といった利用が進み、県産材の利用量については、条例が制定される前の平成28年度には年間17万8千m³だったのが、令和4年度には年間24万6千m³と約1.4倍に増加した。 仲倉委員 「乗車数の見込みを上げる」「小売りや不動産収入を収入項目として評価する」など、JRの貸付料(収入見込み)を大幅に増やし、残りの事業費を国全体の防災機能と複軸化の視点を評価して、国と地方の負担割合「2:1」を「3:1」「4:1」にすれば地方の負担はかなり減少する。福井県として、この私案を整理してPTに提案できないか。 知事 方向性は同じで、新しいアイディアもいただいた。北陸新幹線は、東京から大阪につなぐことで国土強靭化などお金に計れないほどの将来的な利益というものを生み出す。いろんな場面で、積極的に政府や与党に発言をさせていただく。 仲倉委員 これから開催されるイベント、催しに、「開業記念 敬老会」「開業記念〇〇団体総会」など「北陸新幹線県内開業記念〇〇〇」という冠を積極的につけていただく運動やグッズを提供するなどして機運醸成を図ったらどうか。 知事 県が一生懸命旗を振るというのは非常に重要であり、県がいろんなイベントで配るようなお子さん向けのグッズなどに開業記念と書いたり、50日前、100日前イベントなど大きなイベントを開く時に、北陸新幹線開業記念ということを冠するなど、民間、市町が同じように盛り上げていただけるような機運を作っていきたい。 仲倉委員 新幹線の運行計画について、かがやきは6時過ぎ敦賀発が始発になり、東京に9時30分ごろに到着する便が設置されると考えるが、ビジネスで東京へ行く利便性を考え、この便は県内の各駅に必ず停車するよう求めるべきではないか。 未来創造部長 ご提案のことについては、まずは沿線の市町の意見も十分に聞いてみたい。今後、JRが年末に向けて詳細なダイヤを検討していくが、各駅の利用状況、地元の意向を踏まえた利便性の高いダイヤとなるようにJRに求めていきたい。 仲倉委員 「つるぎ」は、名古屋、京都・大阪をつなぐという役割を担い、少なくとも敦賀まで入ってくる特急との「つなぎ」が最低限必要である。そういった認識をJRと共有され、確認されているのか。 今回、「つるぎ」が大幅に増便の計画となり、25本走る。「サンダーバード」が25本、「しらさぎ」が15本であり、これにしっかり接続する形でのダイヤが必要になってくる。年末に向けての詳細ダイヤの検討にあたり、敦賀駅での利便性確保について引き続き求めて参りたい。
(福井新聞 2023年9月26日より)